離婚の「調停」とは?
2017.05.23

大勢のシルエット「離婚をした」という結論に達するまでには、「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」などのパターンがあります。多くの場合は、夫婦間の話し合いで決着がつき、「協議離婚」として受理されますが、「調停離婚」の「調停」とは一体何を指しているのでしょうか。
デジタル大辞泉によれば、「調停」という言葉には「対立する双方の間に立って争いをやめさせること。仲裁」という意味があります。さらに「紛争当事者の間に第三者が介入して、双方の互譲と合意のもとに和解させること」という意味もあり、離婚調停はこちらのニュアンスが強くなるでしょう。「紛争当事者」は「離婚を視野に入れている夫婦」、「第三者」は「調停員」と考えれば、イメージも湧きやすくなるのではないでしょうか。つまり離婚調停は、離婚を考えている夫婦のあいだに、第三者の公平な立場である調停員が入り、お互いの言い分を聞きながら折り合いをつけていくという離婚の形式です。「夫婦関係調整調停」とも呼ばれています。
調停離婚は、主に夫婦間だけの話し合いが難航している場合に活用されます。その理由は、どちらかが離婚に反対していて話し合いに応じてくれない、どちらかもしくはお互いに話し合いの中でヒートアップしてしまい結論にたどり着かないなど、多種多様です。調停員という、公平かつ冷静な第三者を介すことにより、話し合いがスムーズに進みやすくなります。離婚の相談というデリケートな話だからこそ、友人や家族ではなく第三者である調停員の意見が有効なのです。
離婚調停は、「夫婦関係事件調停申立書」という書類を家庭裁判所に提出してスタートします。書類が受理されたら、夫婦それぞれが別々に調停員と話し合います。そして調停員を通じて、言い分を互いにすり合わせていくのが主な流れです。離婚調停の期間はおおむね半年ほどで、スピーディに進めば一か月程度でまとまる場合もあります。もちろん、離婚調停を申し立てたからと言って必ずスムーズに離婚できるわけではなく、こじれてしまえば1年~数年かかることもあります。互いの言い分があまりに食い違っている場合やスムーズに進まない場合には、裁判を起こければいけません。その場合は、「調停離婚」ではなく「裁判離婚」として扱われます。
全体を見れば協議離婚の割合のほうが高いものの、離婚調停を申し立てるケースは、決してめずらしくありません。これまで停滞していた話し合いが、冷静に解決へ導かれるなどのメリットがあるからです。調停離婚についてよく調べ、必要があれば弁護士にも相談しながら、調停離婚を検討してみましょう。

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